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◆64(ロクヨン)三上の妻・美那子(みなこ)について


横山秀夫原作『64(ロクヨン)』の
オープニングは、三上とその妻・美那子
(みなこ)が遺体安置室である遺体を
確認するシーンから始まります。


娘・あゆみの捜査願いを出しているため、
同じ年頃の少女が発見されると、
2人で遺体を確認しなければいけません。


三上でもこたえるこの作業、
美那子は元婦警とはいえ神経が擦り切れる
寸前になってしまいます。


三上美那子役はドラマでは木村佳乃さん、
映画では、夏川結衣さんが演じます。


こちらでは三上義信の妻・美那子について
その人物像等をまとめたいと思います。


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三上美那子について



◆三上美那子のプロフィール

■名前:三上美那子(みなこ)
■職業:専業主婦(元婦人警官)
■家族:夫・三上義信、娘・あゆみとの3人家族
■特技:元ミス県警なので当然美人

義信の妻。元ミス県警の美人。あゆみから電話があるかもしれないからと引きこもり気味になっている。 ロクヨンの時は、犯人が身代金の受け渡し場所に指定した喫茶店で、アベックの女役として駆り出されていた。※引用:ウィキペディア




三上美那子と親しい友人


美那子には村串みずきという元婦警の先輩がいます。
※ドラマは中村優子さんが演じます。


みずきは銀行員と結婚して退職しましたが、
三上が美那子のことで電話するとすぐに
飛んできてくれる、三上家にとっては
一番たよりになる存在。

みずきは美那子の姉貴分であり、
美雲の高校の大先輩でもあります。


下記にも書きますが、美那子の人物像を知る上で、
みずきは欠かせない存在です。



美那子の美貌ゆえおこった災い


◆娘の失踪

娘・あゆみの疾走理由は表向きには
身体醜形障害とあるので、あゆみの顔が
父の顔に似て悩んだことが一番の原因だと
考えられます。

ただ、比較する存在が間近にあるのも
あゆみにとってはかなりの苦痛だったのでしょう。

なのであゆみも理不尽とはいえ、
美那子の美貌の被害者ということになるかもしれません。



◆婦人警官からのねたみ

美那子は元婦人警官だったのですが、
その美貌ゆえ仲間の婦警からは
あまり良い目で見られなかったようです。

とにかく警察は男社会なので、
同じ婦人警官から見ると、美那子が男性警官
からえこひいきされていることがよくわかったようです。


いわゆる職場いじめもあったことを
友人のみずきが三上に漏らすシーンがありました。

そのみずきでさえも美那子が好きになったのは
顔の良くない三上と結婚してからだそう。



◆友人の自殺

過去に友人が自殺した時の遺書に
「美那子には知らせるな」的意味の
メッセージが残されていたことがありました。

みずきはその理由を女の嫉妬によるもの
ではないかと三上に話します。

美那子の人物像を知る上で
とても参考になる話でした。


ちなみにこの出来事が下記にも書きますが
みずき曰く、三上と結婚するきっかけ
なっているとのことです。



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美那子が引きこもる原因になった3通の無言電話


三上家への無言電話は一日に3回ありました。
最初の2回は美那子が出たのですが、
美那子が喋った途端2回とも切れます。

そして深夜にかかってきた電話では、
三上が電話口に出たのですが、三上は
無言電話の相手があゆみだと確信。

三上は電話の相手があゆみだと信じ、
早く家に帰ってくるよう訴えるのですが
しばらく三上が話し続けた後、ぷっつりと
電話は無言のまま切れてしまいます。


無言ではありましたが、小説ではあたかも
その電話は意図を持った風に描かれており、
(実際に明確な意図はあったのですが)

私も無言電話の相手はあゆみなのかなと
思いながらずっと読んでました。


美那子にとっては、美那子が話すと電話は
すぐに切れるし、その一方、三上が話した時には
無言ではあったもののしばらく話を聞いた風。


きっとあゆみは三上の言葉を聞きたくて
電話をしてきたのではないかと美那子は憶測します。

そしてあゆみは自分を憎んでいるから
家に帰ってこないのではと一人悩んでしまうことになります。


64の予告動画でも、美那子演じる
木村佳乃さんが電話がかかってくる前の
セリフでそのようなことを三上に話していますよね。



その電話はあゆみからのものかどうかは
こちらでは伏せますが、64の伏線である
ことには間違いありません。


特に「無言電話」はロクヨンの
重要キーワードなので要注目です。



なぜ三上義信は美那子と結婚できたのか


ここ一番気になるところですが・・・


 ⇒ 後編へ続きます


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