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横山秀夫『陰の季節』を読みました。

この小説を読んだ理由は、
『64(ロクヨン)』主人公三上のライバルである
二渡警視主人公の小説があると聞いたからです。


同じD県警が舞台になっており、
『64(ロクヨン)』の関連小説と言えますね。

こちらでは『陰の季節』を読んだ感想を
少しだけ書いてみたいと思います。


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『陰の季節』感想


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この『陰の季節』は短編小説4話で構成されています。

二渡警視が主人公になっているのは
冒頭の『陰の季節』。


この小説は、第5回松本清張賞受賞作
第120回直木三十五賞候補作にもなりました。

また、2000~2004年にかけて
上川達也さんが主人公で、テレビドラマ化
されています。


どちらかと言えば『64(ロクヨン)』では
2枚目っぽい雰囲気を醸し出しているので、
今回ドラマでは誰が配役されるのかなと
思っていましたが吉田栄作さんに決まりましたね。


吉田栄作さんはちょっとワイルドですが、
二渡は学生の頃、三上と剣道部に
入っていたことからそういうシーンも
もしかして期待できるかもしれません。


『陰の季節』で『64』でも登場する主要人物は
二渡警視と尾坂部元刑事部長


天下りした尾坂部が任期の3年を過ぎても
辞任を固辞して人事担当二渡の部署を
混乱させるところから話は始まります。


なぜ常識人である尾坂部が
組織を敵に回すようなことをあえてするのか

その裏には過去に尾坂部担当した
まだ未解決の事件が関係していたのですが、
その理由が尾坂部の娘にもかなり関係しており、

娘が伏線になっているところは
『64(ロクヨン)』とかなり似ていると思いました。


もっとも、『陰の季節』の方が
『64(ロクヨン)』より先なので、
この流れが結構横山ワールドの基礎に
なっているのかもと思いました。



まとめ


『陰の季節』を読んだ感想は、
かなり『64(ロクヨン)』と雰囲気が
似ていると思いました。


娘が重要な伏線になっていることもそうですが、
小説の結末までの流れも『64』と似ているところが
多くあったように思います。

もちろん同じD県警が舞台なので、
その雰囲気を前提に読んでいることも
あると思います。


小説全般の文体(っていうのか?)
雰囲気、結末までの伏線の貼り方など、

やっぱり「あっ!」、と思わせる展開は
『64(ロクヨン)』と同じでした。


全貌が明らかになるシーンでは、
あまりにも違うところから結末がおとずれるので
『64』と同じですが、少し行き過ぎてから
やられた感を感じました。


横山ワールドといわれるゆえんが
少しわかったような気がします。


横山秀夫さんの小説ははまりますね。

書かれたものを全部読んでみたいと思いました。



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