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◆64(ロクヨン)主人公の三上義信について


横山秀夫原作の『64(ロクヨン)』ですが、
2015年4月18日にはNHKドラマが放送され、
2016年には映画が2部作で上映されます。


ドラマではピエール瀧さん、
映画では佐藤浩市さんが主人公三上役を演じます。


『64』の要はもちろん
主人公の三上義信なのですが、この三上、
いったいどんな人物なのでしょうか。


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三上義信のプロフィール


■名前:三上義信(みかみよしのぶ)

■肩書:D県警察本部 警務部秘書課調査官〈広報官〉警視

■年齢:46才

■家族:妻:美那子(元ミス県警)、娘:あゆみ(失踪中)

■職歴:
刑事3年目に広報室へ1年間移動、その後
刑事に戻ったが、広報室にいたことから
情報漏えいがあると三上を疑う者もいて
このことから三上は広報室での1年を前科と考えている。

その後移動の恐怖からかなりの実績を
刑事部で上げ、捜査二課の次席に昇格。

しかし20年ぶりに再び広報室に移動させられて現在にいたる。


以前昭和64年の7日間に起こった
凶悪事件(通称ロクヨン)では、
捜査一課特殊犯捜査係(係長代理)に所属、

身代金受渡し場所へ向かう父・雨宮の車を
追尾する任務に就いていた。


ちなみにその雨宮運転する車内の後ろ席に
隠れていたのが、三上の尊敬する
D県警捜査一課長参事官松岡勝俊である。
(ドラマは柴田恭兵、映画は三浦友和)



三上義信の抱えている問題は?


小説冒頭から始まる娘・あゆみの疾走
この小説全般にわたり、三上の心境に大きく
のしかかっています。


あゆみが疾走したことにより、
妻・美那子の精神状態も悪い方向に傾き
三上は仕事での難問と家庭問題との板挟みでかなり苦しみます。


仕事では広報室のあり方に疑問を感じ、
上司の赤間肇(D県警警務部長)に掛け合って
改革を進めようとするもことごとく却下。
このため記者との関係も悪化していきます。


また、疾走した娘・あゆみの捜索の為に
頼りたくない上司の赤間に頭を下げざるを得ない状況も
三上のストレスに拍車をかけます。


時々意識もうろうとなるくらいの
過労、心労の中、三上がどのように
全てにおいて活路を見出していくのかが
このドラマの見どころでもあります。



三上義信のこれから


迷宮入りすると思われたロクヨンの解決
に目処が立ったものの、そこには警察の
隠蔽問題が絡んでいたこともわかりました。

広報室の三上が部下と共に
記者に吊るしあげられることはもはや免れない状態。

今まで匿名問題で苦労して培ってきた
記者との関係が、三上の話ではロクヨンの
犯人逮捕とともに死を迎えるとのこと。


その中で三上は部下とともに、
この状況をどう乗り越えていくのか
話し合うシーンがありました。

ヒロインの美雲が顔を真赤にして
意見するシーンも見どころです。


しかしそこにはあれだけ広報室を
避けていた三上とはうらはらに、
今後どう立ち向かっていくべきかに
焦点を当てる頼もしい上司三上の姿がありました。


最後の二渡警視とのサシのシーンでは
あれだけ嫌だった広報室について
三上の口からかなり意外な言葉が飛び出します。


前向きな終わり方だったので、
小説の読後感もとてもよかったです。



まとめ~印象に残る名言


三上の脳裏にはたくさんの言葉が
詰まっていると思うのですが、その中でも
私はある言葉が印象に残りました。


多分、『64(ロクヨン)』の名言にも
なると思うのですが、

「たまたまが一生になることもある」


この言葉は元刑事部長・尾坂部道夫の言葉です。


目立たない言葉ではあるものの、
ロクヨンキーワードの一つになっていると思います。


尾坂部は伝説的な刑事。
ロクヨン発生時に出向していなければ、
事件は解決できただろうと言われています。

小説の下巻で上記のセリフを三上に話すのですが、
三上はその場では軽く流すものの、
ところどころでその言葉が三上の頭に
ひっかかり、最後にはその言葉の意味がわかります。


ロクヨンの物語は三上の成長ドラマでもあると思います。

だから普段の生活の中で色んなストレスを
抱えている人にとっても共感できる点はかなり多いはず。


特に私のようなサラリーマンにとっては
三上から学べるところは数多くあるのではないでしょうか。



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