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◆NHK64(ロクヨン)ネタバレと感想第3話その3~娘・あゆみの幻覚について


 ⇒ その1:全シーン一覧と見どころ順位
 ⇒ その2:伏線と気になる言葉
 ⇒ その4:記者クラブとの攻防


NHK土曜ドラマ「64(ロクヨン)」第3話の
ネタバレ感想を書いていますが、
今回は「その3」になります。
 
こちらでは、私が第3話の中で
一番涙が出てしまったシーンである、

三上と娘・あゆみが話しているシーン
について書いてみたいと思います。


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三上と娘・あゆみのシーンに一番涙が出た理由


第3話で一番涙が出たシーンは
人それぞれだと思います。

私がツイッターで見た中では、
三上が記者クラブで銘川老人の
身の上話をしたシーンが多かったです。


上記のシーンは原作にもあったので、
私が泣けなかったのは予備知識があったため
に違いありません。

でも三上と娘・あゆみが話すシーンは
原作の中に無かったため、意表を突かれて
涙腺が緩んだのだと思います。


あの場面で私は2度意表を突かれました。

一つ目は「大丈夫?」の声があゆみの声
だとはわかったのですが、妻・美那子の声を
三上が聞き違えたに違いないと思った直後、
あゆみが階段に座っていたこと。


二つ目は、三上があゆみに返す言葉が

「今日な、犯人が捕まったんだ」

という全く予想できないセリフだったので、
そこで頭がグラっとなって涙が出たのだと思います。
こういうのも何かの表現手法なんでしょうか。


あゆみが元気でいた頃には
三上が飲んで帰った時は、時折こうやって
あゆみは三上をねぎらっていたのかな~
なんて思うと、今の三上の状況があまりにも
過酷すぎてこれまた泣けてしまいます。


あゆみが消えてハッとなった三上が
階段を駆け上るシーンも、なんか胸に
来るものがありましたし、

直後に妻・美那子が子機を持ったまま三上に
「大丈夫?」という場面も、美那子が
あゆみからの電話をずっと待っている
ことがよくわかり、なんかやるせなかったです。


今回の第3話では、
妻・美那子のあゆみへの帰宅願望
絶望に変わった回でもありました。

あゆみからかかってきたと思った
無言電話が日吉からだと知って落胆し、

最後は、誰かいい人と一緒に生きていて
くれればそれでいいとまで言って
台所で美那子は泣き崩れました。


最後にあゆみが無事戻ってくるのかどうか
気になっている方は多いと思います。

こちらではまだネタバレは出来ないのですが、
原作でのあゆみの終わり方には賛否両論
はっきりと分かれているようです。

私としては原作の終わり方はある意味
リアリティがあって良いのかなと思っています。
もちろん人それぞれですが。



余談


このあゆみのシーン、その後も何度か
見たのですが、やはり涙が出てきます。

多分それは64(ロクヨン)自体に私の
思い入れが多くあるからかもしれません。


例えば子供が病気になった時、親としては
元気な頃の子供の姿を無意識に見たいと
願うものだと思います。
例えそれが幻想であってもです。


以下は全くの余談なので読み飛ばして
いただいた方がありがたいのですが、

私がロクヨンに感情移入してしまう理由は
私も三上と同じ年齢(恥ずかしいのですが)であり、
全く同じ年齢の娘がおり、

そして娘が精神的な病気を数カ月前から
患っている状態にあるからです。

補足を言うと、雨宮の娘と同じくらいの
子もいるということも大きいかもしれません。


でも私の仕事は
三上のような大きな仕事ではなく、
誰でも代わりがいるような仕事なので、

会社をやめようと思えば状況が許せば
そう難しいことではありません。
(でも退職を上司に話すタイミングが
 一番難しいですね(汗))


実は今退職の手続きを取っている最中ですが、
家庭の問題はかなり仕事に影響するのだと
実感しています。


仕事を全うしようとするとある意味
ならなければ成り立たず、
そしてその鬼は絶対に家庭に向けられます。

多分その両立は本人が2人いないかぎり、
基本無理だと思うので。


私の子は家出までしていませんが、
それでも仕事への影響、自身の
モチベーション維持、その他色々、

私のメンタリティの弱さにも
関わりますが、かなりの心労がありました。


でも三上は私の状態に加えて、
あゆみが失踪して3ヵ月にもなるし、
妻・美那子も半ノイローゼ状態。

加えて仕事では憎い上司にあゆみの弱みを
握られて操作される、その他部下や同僚、
記者クラブとの折衝、そして警務部と刑事部に
挟まれている広報という立場。

その上に存在する
三上自身の強い責任感


こんな過酷な環境を小説だとしても
よく作り上げたなと思います。

三上に同情できるということは
感情移入できるくらいのリアリティ
ないと成り立ちませんので
このバランスはスゴイと感じます。


取り合えず私は会社をやめることで
子供に専念できるという逃げ場を作りましたが、
三上には逃げ場がないので、正直、

「横山さん、なんでこんな小説が作れるん?」
という思いが強いです。


私は今までミステリーをあまり読んで
いなかったので、他の作品との比較は
恥ずかしながらできませんが、
ぜひ他の有名どころの本も読んでみたいと思います。


以上、かなり余談が過ぎてしまいました。。



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原作では娘・あゆみはどう描かれている?


ドラマではあゆみの登場するシーンは今まで
回想もしくはフラッシュバックの形をとって
表現されてましたよね。

でも第3回はそうではなく、あたかもあゆみが
現実に存在しているかのような表現でした。

私にとってはかなり新鮮なシーンだった
のですが、原作では第3回と同じような
場面は存在したのでしょうか。


結論から言うと、
あのシーンは原作にはなく、似たような
シチュエーションも原作にはありません。

大体三上があゆみの顔を映像化するのは
三上がめまいを起こす時が多いのですが、
その時のあゆみの顔は無表情、微笑、
また陽炎のようにゆらめいていたり様々です。


その時々の三上の状況や感情に応じて
変化すると思うのですが、あゆみの笑顔は
全編を通じてかなり少ないです。



山科が三上に門前払いを食わされたシーンについて


そう言えば第3話ではあゆみのシーンの
直前に、記者の山科が三上に無視されて
あゆみのことを持ちだし、三上に門前払い
を食わされたシーンがありました。


原作では、三上はあのような乱暴なことは
せず、実は山科を家に招き入れるんです。

時間は午前0時頃の深夜、山科が三上家の
チャイムを鳴らし、第1話で全会一致で
本部長に抗議文を提出することになった
ことをまず詫びるところからはじまります。


三上が裏工作をして、本部長直訴を
取り下げるよう画策していたのですが、
なぜ結果が全く違う方向になったのか
山科は三上に説明します。


一番の問題は秋川の東大コンプレックス
元にしたキャリア組叩き願望が根底にある
のですが、裏工作にスクープネタを使った
と山科は考え、そのネタ等に期待して
三上に近づいたというのが本音のようです。


ごねた相手がスクープを手に入れ、
従順な記者は何も与えられない。
山科はそれも頭にあっておこぼれを
頂戴しに来たのではないかと三上はにらみます。


三上は顔は醜いですが(原作)紳士なので
ドラマのような野蛮なことは基本的に
原作ではしていません。

ただ、第3話の最後の乱闘シーンは
原作でもかなりあばれてましたがこれは
同じ警察同士なので逆にもっとやって
欲しいところです^^



まとめ


今、わかったことですが、
あゆみのシーンで泣けた最大の理由は
いつも笑わない三上が笑っていたこと
にもあると思います。

でもその笑顔は皮肉にも、
現実の世界に向けられたものでは
なかったことが「うっ」ときた原因なのかもしれません。


またこの時の三上の間(ま)も良かった。
ドラマ64(ロクヨン)では全般的に
三上の間の取り方が絶妙に良いのですが
特に第3話のシーンは全ての間が絶妙すぎて
かなり満足して見てました。

本は自分のペースで早読みしてしまうので
ドラマでは結構いろんな発見が多いです。

原作をよく読んでいなかったことが
ドラマを通じてわかったり。


とにかく第4話はいよいよ
ロクヨン模倣事件の被害者が登場します。
動画では被害者の父は尾美としのりさん
だと思うのですが。


次回、話は急展開すると思います。
今からとても楽しみですね。


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